様々な癌

癌には様々なものがあり、性質や部位、症状、治療法もそれぞれに異なります。生存率や悪性度についても、部位によって大きく異なります。完治する割合が高いものもある反面、死亡率が高いものもあるのです。全体としては時代の変遷と共に治ることが多くなっていますが、種類によって予後は大きく変わります。

代表的な癌

  • 胃がん
  • 喉頭がん
  • 咽頭がん
  • すい臓がん
  • 肺がん
  • 舌癌
  • 乳がん
  • 子宮がん
  • 卵巣がん
  • 前立腺がん
  • 大腸がん(直腸がん・結腸がん)
  • 皮膚がん
  • 腎臓がん
  • 膀胱がん
  • 甲状腺がん
  • 肝臓がん

治療法

一般的に用いられている標準的な治療法としては、手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療があります。この他に、それぞれの癌の種類によって特徴的な治療法がある場合があり、乳がんのホルモン療法や、肺がんのレーザー治療がその一例です。通常は治癒を目指す上で重要な役割を果たすのが手術です。しかし、症状が進行すると転移が始まってしまい、手術によって局所的な切除を行っても回復を望めない場合も出てきます。

末期がんになる前に発見することが重要であり、早期発見が治癒のために大きな意味を持つのは、どの癌についても共通して言える事です。症状が進行することは、それだけ生存率の低下を意味し、完治から遠ざかることになります。

がんの発生

DNAが傷ついた細胞ができてしまうと、正常な働きができなくなってしまいます。本来なら、必要な部分で規則的に自己増殖するのですが、がん細胞になってしまうと異常な増殖を始めてしまいます。

ただし、がん細胞が存在するから、必ず癌になるわけではありません。なぜなら、健康な人であっても、1日に3千個以上のがん細胞が生まれているとされているためです。したがって、発生すること自体はそれほど特殊なことではないのです。

DNAが傷ついて細胞が癌化してしまうと、過剰に増殖していきます。より多くの栄養を必要とするようになると、血管を自ら作り出します。この行為は血管新生と呼ばれています。血管新生が行われると、スムーズに栄養が供給されるようになりますので、増殖のスピードが高まります。

さらに進行していくと、今度は血管やリンパをとおして他の場所に広がっていくことになり、転移が進んでいきます。

発がん遺伝子としてはおよそ200種類が発見されています。これに対し、増殖を抑える癌抑制遺伝子は約20種類となっています。

遺伝子に異常をもたらす物質はイニシエーターと呼ばれており、放射線やウイルス、紫外線といったものがあり、増殖を加速させる物質はプロモーターと称されており、タバコや女性ホルモン、過剰な塩分、胆汁酸、農薬といったものがあります。

なお、食事と喫煙が癌の発生の3分の2を占めていると推測されています。普段口にする食べ物がが重要であることと、タバコによって受ける健康への悪影響が大きなものであることをうかがい知ることができるでしょう。

がんの1次予防と2次予防

一般に予防と呼ばれているのは1次予防です。つまり、病気にかからないようにするというものです。これに対し、2次予防とは早期発見によって症状の進行を防ぐものです。初期症状の段階なら治療によって治ることも多く、予後は良好な傾向があります。

理想としては、1次予防によって健康な状態を保つことが第一です。しかし、気をつければ確実に回避できるわけではないので、いざという時には早期発見ができるようにしておくことで、手遅れになってしまうことを防ぐことにつながります。

一言で癌と言ってもそれぞれに予防法は異なります。また、他の疾患もあることを考えると、一つ一つに対策を立てて生活していくのは現実的ではありません。そのため、トータルで見て健康的と言える暮らし方をすることが求められます。

基本的な1次予防の方法としては、国立がんセンターが監修している「がんを防ぐための12ヵ条」を参考にするとよいでしょう。

どのような内容かというと、バランスの取れた栄養を摂ること、変化のある食生活、食べ過ぎや脂肪の過剰摂取を避ける、節酒、禁煙、ビタミンや繊維を十分に食物から取ること、塩分の過剰摂取や熱いものを冷まさずに飲み込むのを避ける、焦げたりかびが生えたりした食べ物は食べない、日光に当たり過ぎない、適度な運動、体を清潔に保つといったものになっています。

奇抜な方法が書かれているわけではなく、一般的に健康的な生活と呼ばれるものであることが分かるでしょう。つまり、変わったことをするよりも、普通に考え付くことを徹底するべきなのです。

しかし、頭では分かっていても、実行するのは必ずしも容易ではありません。たとえば、運動不足が体に悪いとは理解していながらもスポーツをする機会を設けることができずにいたり、喫煙を止めようと思っても禁煙に失敗してしまった方も少なくないでしょう。まずは、できるところから生活を改善していきましょう。

二次予防のためには、各種の検診を受けておくことが大切です。胃がんや大腸がん検診をはじめとして、検診によって早期発見できる可能性が高まるものを受診することによって、死亡率を下げることが期待できます。

がんの初期症状

命に関わる病気でありながら、初期症状として顕著な兆候が現れないことが多いのが癌の怖いところです。最初から目立った症状があるのであれば、その段階で病院を訪れることになるでしょう。しかし、そうしたものがないために進行してしまうことが多いのです。

部位によって症状の現れ方は異なりますが、一般的には自覚することができるようになっている場合には、すでに進行している状態である可能性が高いと考えた方がよいでしょう。

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