すい臓がんの治療
基本的なすい臓がんの治療には、手術、抗がん剤による化学療法、放射線治療があります。このほかに免疫療法や食事療法もありますが、一般に普及してはいませんので、3つの治療法の中から1つを選ぶか、または組み合わせて症状の改善を目指すことになります。
手術
病変の切除を行うことができる手術は、完治を目指す上で有効な治療法です。しかしながら、初期症状のうちに発見されることが少ないために、診断時にすい臓がんの手術の適用外となってしまう方が70%ほどいます。残念ながら、転移の状態等を見て手術以外の方法を選択せざるをえない場合は少なくないのです。
膵頭部に病巣がある場合には、十二指腸や空腸の一部、胃、胆管や周囲のリンパ節を切除する方法を取ります。この術式は膵頭十二指腸切除術と呼ばれており、複雑な手技となるため、高度な技術を必要とします。このほかにも、膵体尾部節叙述や膵臓の全摘術を行う場合もあります。
周囲の組織に浸潤している場合には、その部分も摘出しなくては再発を招く原因になります。切除範囲を広範にすることは体に与える負担が大きくなりますので、再発予防との兼ね合いで最適な範囲を検討する必要があります。
抗がん剤
抗がん剤を用いた治療を化学療法と呼びます。根治手術が不可能な場合には有力な選択肢となります。残念ながら、抗がん剤のみですい臓がんを克服するのは困難です。しかし、症状の進行を遅らせて余命を長く保つことや、疼痛の緩和には役立ちます。抗がん剤は以前よりも進歩しており、少ない副作用で大きな効果を得られるようになっています。
化学療法の副作用としては、白血球や血小板の減少、吐き気、食欲不振などがあります。使用する薬剤によっても特徴がありますので、副作用がひどい場合には、別の薬剤に変更することもできます。すい臓がんの化学療法に用いる抗がん剤としては、ジェムザールやTS-1などがあります。
放射線治療
病巣に放射線を照射する方法が、放射線治療です。この方法では、照射範囲にしか効果がありませんので、血液を通して全身に抗がん剤の効果が波及する化学療法とは異なります。
体外から照射する方法と、開腹して照射を行う術中照射があります。正常細胞にも放射線が当たることによって、炎症や潰瘍出血といった副作用が生じることになります。
治療法の選択
すい臓がんが初期症状の場合であれば、手術を選ぶことが原則です。進行していても切除可能な場合には、手術に化学療法や放射線治療を組み合わせます。転移している場合には化学療法や放射線治療が行われます。
どの方法を採用するかを選ぶ時には、それぞれのメリットやデメリットに加え、予後の見通しについても確認しておきましょう。望ましい方法が見つからない場合や専門医との信頼関係が築けない場合には、病院を変えることや、セカンドオピニオンを活用することを検討するのも1つの方法でしょう。命に直結することですので、安易に妥協してしまうことは避けてください。
これでも生きるのをあきらめますか?
多くの方が癌を克服できた秘密